令和6年度の路線価が公表されました

  相続税などの基準となる土地の価格である『路線価』が7/1に公表されました。好調なインバウンド需要や全国的に

 進む再開発などにより、路線価の全国平均は3年連続で上昇し、上昇率2.3%は2010年以降で最も大きくなっています。

1.都道府県別の上昇率は?

  都道府県別の平均では、29の都道府県で昨年を上回りました。増減率の上位及び下位の都道府県は、以下の通りです。

    【増加率上位5件】          【減少率上位5件】

   1位 福岡県 +5.8%     1位 和歌山県 ▲1.0%

   2位 沖縄県 +5.6%     2位 愛媛県  ▲0.8%

   3位 東京都 +5.3%     3位 鹿児島県・富山県 ▲0.7%

   4位 北海道 +5.2%             5位 新潟県・福井県・群馬県 ▲0.5%

   5位 宮城県 +5.1%     

 2.路線価とは?

      路線価とは、土地1平方㍍あたりの単価を指し、その年の1月1日時点の価格を毎年7月に国税庁が発表します。

     路線価を基に土地の相続税評価額が算定され、相続税や贈与税の計算に用いられます。

     なお、国土交通省が発表している『公示価格』の8割程度が路線価になります。実際に売買取引されている『実勢価格』

     については、地方では比較的公示価格に近い水準ですが、都市部は公示価格と乖離している事が多く、場合によっては

     実勢価格が公示価格の2~3倍になるケースもあります。

3.路線価はどこで見ることが出来る?

     路線価については、どなたでも国税庁のホームページから確認することが出来ます。特に登録などする必要はありません

    ので、是非一度ご自分で所有している不動産の路線価を調べてみることをおすすめします。