厚生労働省が発表しております、毎月勤労統計調査(6月分)によると、建設業の給与総額が+11.2%前年同月に比べて増加
しました。
下の表は厚労省の統計資料を過去5年間の数値となります。
内容を詳しく見てまいりますと、
①「特別に支払われた給与=賞与(ボーナス)」が前年比+26.0%の大幅な伸びとなっています。
②「きまって支給する給与=給料」も前年比+3.2%増加しています。
③ 上記①②により建設業の常用、パートを含めた給与が前年比+11.2%増加しました。
④ 前年の令和3年は令和2年に比べて給料が△6.5%、賞与が△16.2%大幅に減少していました。
⑤ 令和4年は、令和2年と比較して全ての金額が上回っています。特に賞与は+5.5%増加しています。
この数値から、
Ⅰ 令和2年から3年にかけては、新型コロナ感染拡大の影響による業績不振などで人件費を減額、特に賞与の減額が大き
かった。
Ⅱ 令和4年は、業績が良化し給料・賞与とも増加。また給与を増加した企業に向けた給与を増額した場合の法人税の税額
控除などの税制改正などもあり給与、賞与とも増加した。
Ⅲ 昨年、一昨年に比べて夏季賞与を多く支給された会社が多かった。
と言えるかと思います。
上記Ⅱの給与を増額した場合の法人税の税額控除がございますので、給与の増額をご検討されるのも宜しいかも知れません。