「自粛疲れ」を感じたり、気温が高い上にジメジメ湿度が高くなりつつあるこの季節、ストレスやイライラを感じている方も多いかと思います。イライラは人間の自然な感情であり、なくすことは出来ませんが、それを如何にコントロールするかが重要です。
今回はその方法のごく一部をご紹介します。
◆一瞬が3時間!?◆
自分の思い通りに物事が行かず、イライラや怒りを感じる=自律神経を乱すことに繋がります。これは、怒りの程度が大きくても小さくても関係ないそうです。
しかも、自律神経は急激に乱れると、その後3時間は乱れたままになることがわかっており、免疫力が下がってしまうのです。
また、怒っている時は胃腸の動きも悪くなる為、腸内環境が乱れ、免疫力が低下します。
感染症と言えば免疫力。なるべく怒らずに済むのが理想ですが、大事なのは、小さな怒りを感じても大きな怒りに結びつけず、小さい内に解消してしまうことです。
◆ポイントは副交感神経の働きを上げること◆
ストレス等により過剰になりがちな交感神経の興奮を抑え、副交感神経の働きを上げ、心を落ち着かせましょう。
—〈簡単に出来るコントロール術〉—
・まず一旦深呼吸をする。
当たり前のことのようで、イライラしている時ほど深呼吸を忘れがち。大きく息を吸い込んで、
ゆっくり落ち着きましょう。ゆっくり話すと呼吸が深くなり、リラックス効果のある副交感神経が
優位になります。
・ゆっくりと水を1杯飲む
・チューインガムを噛む
「噛む」行為は、ストレス緩和の効果があるだけでなく、気持ちを落ち着かせてくれ、集中力も
アップ。但し、TPOに合わせてタイミングは考えましょう。
・手首を軽くトントンと叩く
手の甲側の手首を、もう一方の薬指と中指でリズミカルにタッピングしましょう。
手首には副交感神経を活発にするツボがあるので、怒りやイライラが収まるそうです。
・鏡に向かい笑顔をつくる
口角をしっかりと上げて笑うと、つくり笑顔でもその表情の変化が脳の視床下部に影響を及ぼし、緊張が解け気持ちが
落ち着きます。普段の生活で習慣をつけたいですね。
・空を見上げる
上を向くと気道がまっすぐになり、酸素の量が増加、抹消の血管が拡張し、全身の隅々まで酸素が行き渡りますので、
副交感神経の働きが上がります。
・階段を1~2階分、上り下りする。
ポイントは「ゆっくり」と「リズミカルに繰り返す」ことです。副交感神経が高まり自律神経のバランスが回復します。
・思っていることを書き出してみる
その辺にある紙に殴り書きをするだけでもいいです。
可視化することで自分の感情も整理され、客観的に見られるようになるだけでなく、書くことに意識を集中させることで
感情のクールダウンにもなります。
スマホのメモでもいいですが、紙なら最後に破り捨ててスカッと出来ますね。
他にも沢山ありますが、また次号以降でご紹介出来ればと思います。
感情を抑え込むのではなく、振り回されない。心にゆとりを持って平常心でいること。
言葉にすると簡単ですが、これが意外に難しいですよね。
イライラする自分に悩んだり、自己嫌悪に陥ることもあるかと思いますが、あまり自分を責めすぎないことも大切ですし、状況や相手に変化を求めるのではなく、自分がやり過ごすという選択肢を自分の中に持っておくと、だいぶ気が楽になります。
この様に、今回ご紹介した方法だけでなく、考え方や捉え方を変えてみるのも
良いかもしれません。こんなご時世だからこそ、健康のためにも、出来るだけ穏やかな気持ちで、皆が笑顔で過ごすことを心がけて行きたいですね。