~3と言えば何を思い浮かべますか?(2021年3月号)~

今回は3月ということで「3」にまつわるお話です。
この数字、今まで普段意識することはあまり無かったかもしれませんが、感染症対策が始まってからは「三密」という言葉でよく耳にするようになりましたね。
3つ、3種類、三角形 …
皆さんは「3」と聞いて何を思い浮かべますか? 
例えば
・世界三大○○、日本三大○○
・1日は「朝・昼・夜」、人生を「過去・現在・未来」で表す
・正月新年の三が日、月も細い月を総称して三日月と呼ぶことが多い
・中学校や高校は3年間、多くの小中学校では3学期制が採用
・歴史上では「徳川御三家」「三本の矢」、古典文学では「3人の神様」「3種の神器」等
・ことわざや故事成語にも 「三度目の正直」「仏の顔も三度まで」「石の上にも三年」等
・ランキングでは上位3つを「ベスト3」で発表
・スポーツでも「金」「銀」「銅」メダル
 特に野球では、「3振」→アウト、「3アウト」→攻守交代。
 肩書にも「打撃三冠王」「三割打者」「30本塁打・盗塁」等
・カップラーメンの平均時間は3分
探してみると私達の身の回りには「3」という数字や括りが驚くほど沢山溢れています。
このように「3」が多いのはなぜでしょう?

◆脳科学的な根拠◆
ある脳科学者によると「人間の脳が楽に思い出すことが出来るのは3つまで」とも言われています。

◆縁起がよい数字説◆
日本において読みが「3」は「3つ(みっつ)」であることから、思いや願いが叶うという意味の「満つる」、充足を意味する「充つる」につながると昔から考えられて来た為、縁起がよい数字で、何かを代表させる時によく使われて来ました。

◆神聖であるとされる説◆
エジプトのピラミッドが三角形なのは諸説ありますが、3は「始まり」「中間」「終わり」を表しており、三角形は最も神聖視された形であるという考えからで、世界中の宗教においても三角形は叡智を意味するものと考えられてきました。
三角形のおむすびも、昔日本では山は神聖な神様であり、
山を象ることで
その神様のパワーをいただくという意味でこの形に握られたそうです。

◆物理学からのイメージ◆
 カメラの三脚などのように、3点で物体を支えるとあらゆる場所で物体を安定させることが出来ます。このことから、「安定感」「中立的」など「均衡を象徴する存在」というイメージがあります。
「三権分立」のように相互間の抑制・均衡を図るシステムなど、バランスがとれた多くの構成も、3つから成り立つものが多いようです。

◆心理的なものでも◆
「人がストレスを感じずに待てる時間は3分」
4分、5分と待ち時間が増えるごとに「待たされている」というストレスが増大しやすいとされているので、「カップラーメン」の待ち時間は「3分」が多いとされています。
(余談ですが、表示通り3分計測して作っているか調査したところ、ほぼ全世代で3~4割程度の人しか計測していないという結果が出ています。)
電話の保留音やお客様対応などでも、初期対応の目安は「3分間が勝負」と指導している企業もあります。

◆特に日本人は3が好き◆
ウルトラマンの地球活動時間も3分ですね!
食べ物を床に落とした時の「3秒ルール」(勿論、安全かどうかは落とした場所によります)が、海外では5秒ルールらしく、特に日本人は「3」を好む傾向にあるようですね。

 挙げるとキリがありませんが、何かと3で括ることが多いのは、たまたま「3」であるものもありますが、この数字が「何かしらの安定感とまとまりを人に感じさせる」「3という区切りが分かりやすい」と古代より知られ、しっかりと根付いているせいかもしれません。 
 こうしてみると、身近な日常の中の「3」が気になって来ませんか?
皆さんの周りにもどれだけあるか、見つけてみて下さい。

 

—-前号2021年2月号vol.103の脳トレの答え—-

第1問 珈琲 第2問 電気屋 第3問 3=8-5 でした。脳を丸く、柔軟にして行きましょう!