毎日発表されるウイルス・感染症関連のニュースに加え、花粉症の季節もやって来ました。
様々な病原体やアレルギー症状から、私たちの体を守ってくれる「免疫力」をアップさせることがとても大切です。今回は「免疫力アップ」のヒントを幾つかお伝えします。
◆腸内環境を整える◆
免疫細胞の約6~7割は腸内にある為、腸内環境を良好に保つことが免疫を上げる鍵となります。腸内の免疫細胞を活性化する効果があるのは善玉菌です。
善玉菌のえさである発酵食品(味噌、納豆、パン、チーズ、ヨーグルト、キムチ、ぬか漬け、かつお節、日本酒、ビール、焼酎、ワイン)や、食物繊維(オクラ、海藻、こんにゃくなど水溶性食物繊維を含むものもお勧め)を摂りましょう。
その他緑黄色野菜、きのこ類、ビタミンAやE、亜鉛、マンガンなどのミネラル、鉄分、ポリフェノール(トマト、リンゴ、お茶)なども良いでしょう。
※一番大切なのは、バランスよく摂取することです
◆身体を温める◆
免疫細胞は血液の中にいますので、体内に異物を発見した時に素早く働いてくれるよう血行を良くしておく事が大切です。
免疫力は、体温が1℃下がると30%低下し、逆に1℃上がると一時的には最大5~6倍アップするとも言われます。腹巻などで腸のあたりを意識して温めたり、朝起きてゆっくり白湯を飲むことも効果的です。
朝食は必ず摂り、適度な運動を(無理をせず、自分のペースで)生活の中に取り入れましょう。
◆睡眠◆
免疫力を高めるために睡眠は侮れません。睡眠中は心もカラダも緊張から解放されリラックスした状態ですので、免疫細胞の働きがとても活発になります。1日7時間は睡眠をとっておきたいところです。
不規則な生活ではなく、身体に一定のリズムを作ってあげることも大切です。
◆深呼吸◆
肺の機能をフル活動することで免疫力が上がります。
効果的な深呼吸の仕方は、次の(1)~(3)をワンセットとして行いましょう。
(1) 普通に息を鼻から吸い、口から吐く
(2) ゆっくり鼻から吸い、充分吸い切ったら1~2秒息を止め、ゆっくり口から吐く
(3) 出来るだけ長く息を吸い、吸い切ったら可能な限り呼吸を止め、出来るだけ長く口から吐く
◆よく笑う◆
自分が意識していないストレスというものもありますが、これは免疫力低下の大きな原因となります。
心の底から笑えるような環境を優先出来るよう、ストレスをコントロールすることが大切です。
笑うことにより、免疫細胞が活性化するという研究データが出ており、例え「つくり笑い」でもその様な効果が見られるそうです。
「笑顔」だけでもその場の雰囲気が和み、心も穏やかになり、良い人間関係を作るキッカケにもなります。まずは口角を上げてみましょう。
このように、日常生活のちょっとした生活習慣や「笑い」を心がけることで、免疫力は高められます。
うがいと手洗いに、抵抗力、治癒力アップでウイルスに負けない万全な体調を手に入れましょう!