最近話題となっている仮想通貨ですが、取引を実際に行われた方もいらっしゃるかと思います。今回は、仮想通貨の中でも代表的なビットコインについて、取引すると税金関係はどうなるのかをご説明させていただきます。
○そもそも仮想通貨とは?
実際の紙幣や貨幣が存在しない、文字通り姿かたちをもたない仮想の通貨をいいます。現在では1,000種類以上の仮想通貨が世界で流通しているといわれています。円やドルといった実際の通貨と同じく、1ビットコインといった単位で取引され、実際の通貨と同じく買い物などで使う事ができます。
○ビットコインで利益を得ると確定申告は必要か?
ビットコインで利益を得ると、利益の部分が所得税の課税対象となり、雑所得に区分され、確定申告をする必要があります。ただし、雑所得は20万円以下なら申告不要のため、普段は確定申告が必要ない方(=年末調整で完結する給与所得者)は、ビットコインでの利益が20万円を超えなければ確定申告は不要です。
○ビットコインの取引で利益になるものは?
ビットコインの取引で利益になりうるものは代表的なものとして以下の3つです。
[前提]10,000円で購入したビットコインを・・・
(1)12,000円に値上がりしたところで売却(=日本円に換金)した
→売却益2,000円(=12,000円-10,000円)が利益となり雑所得となります。
(2)12,000円に値上がりしたところで12,000円分の買い物に使った
→買い物に利用した時点で差益2,000円が利益となり雑所得となります。
(3)12,000円に値上がりしたところで12,000円のアルトコイン(=ビットコイン以外の仮想通貨)に換金した
→(1)と考え方は同じで、差益2,000円が利益となり雑所得となります。