29種類の建設業の内容とは?

建設業許可の29業種

建設業を営む場合には、軽微な工事を除き、各業種ごとに都道府県知事や国土交通大臣の許可が必要になります。
このページでは29種類の建設業の内容を簡単にご説明します。建設業許可の業種は最近新設された「解体工事」を含め29種類に分かれています。
土木一式」「建築一式」「大工」「左官」「とび・土木・コンクリート」「」「屋根」「電気」「
タイル・れんが・ブロック」「鋼構造物」「鉄筋」「舗装」「しゅんせつ」「板金」「ガラス」「塗装
防水」「内装仕上」「機械器具設置」「熱絶縁」「電気通信」「造園」「さく井」「建具」「水道施工
消防施設」「清掃施設」「解体」※クリックでスクロールできます

 

1.土木一式工事

①工事の内容
原則として元請業者として、総合的な企画、指導、調整のもとに土木工作物を建設する工事(補修、改造等を含む)であり複数の下請業者によって施行される大規模かつ複雑な工事をいいます。
家屋などの敷地内の配管工事は「管工事」、上下水道の取水、浄水などの処理設備を築造設置する工事は「水道施設工事」に該当しますが、公道下等の下水道の配管工事及び下水処理場自体の敷地造成工事は「土木一式工事」となります。
また、農業用水道、かんがい用配水施設等の建設工事は「水道施設工事」ではなく「土木一式工事」に該当します。
なお、「土木一式工事」の許可を受けていても、他の土木系の専門工事を請負う場合は、その専門工事の許可を受けている必要があります。「土木一式工事」の許可を受けていても、「とび・土工・コンクリート」に該当する工事を請負うことはできませんので注意が必要です。。
(例)橋梁、ダム、空港、トンネル、高速道路、農業・灌漑水道工事を一式として請負うものなど

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・1級建設機械施工技士
・2級建設機械施工技士(第1種~第6種)
・1級土木施工管理技士
・2級土木施工管理技士(土木)
・技術士 建設部門・総合技術監理部門(建設)
・技術士 建設部門「鋼構造及びコンクリート」
・総合技術監理部門(建設「鋼構造及びコンクリート」)総合技術監理部門(農業「農業土木」)
・技術士 水産部門「水産土木」総合技術監理部門(水産「水産土木」)
・技術士 森林部門「森林土木」総合技術監理部門(森林「森林土木」)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・土木工学(農業土木、鉱山土木、森林土木、砂防、治山、緑地、造園に関する学科を含む)
・都市工学
・衛生工学
・交通工学

実務経験のみで申請する場合
土木工事に関する10年以上の実務経験

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・1級建設機械施工技士
・1級土木施工管理技士
・技術士 建設部門・総合技術監理部門(建設)
・技術士 建設部門「鋼構造及びコンクリート」総合技術監理部門(建設「鋼構造及びコンクリート」)
・技術士 農業部門「農業土木」総合技術監理部門(農業「農業土木」)
・技術士 水産部門「水産土木」総合技術監理部門(水産「水産土木」)
・技術士 森林部門「森林土木」総合技術監理部門(森林「森林土木」)

 

2.建築一式工事

①工事の内容
原則として元請業者として、総合的な企画、指導、調整のもとに建築物を建設する工事(補修、改造等を含む)であり複数の下請業者によって施行される大規模かつ複雑な工事をいいます。
ビルの外壁に固定された避難階段を設置する工事は「消防施設工事」ではなく、「建築一式工事」または「鋼構造物工事」に該当します。
なお、「建築一式工事」の許可を受けていても、他の土木系の専門工事を請負う場合は、その専門工事の許可を受けている必要があります。「建築一式工事」の許可を受けていても、ほかの建築系の「左官工事」「屋根工事」「内装仕上工事」などに該当する工事を請負うことはできませんので注意が必要です。
(例)物の新築工事、建築確認を要する増改築工事、建物の総合的な改修工事等など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・1級建築施工管理技士
・2級建築施工管理技士(建築)
・1級建築士
・2級建築士

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・建築学
・都市工学

実務経験のみで申請する場合
建築工事に関する10年以上の実務経験

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・1級建築施工管理技士
・1級建築士

 

3.大工工事

①工事の内容
木材の加工、取付けにより工作物を築造する工事や工作物に木製設備を取付ける工事をいいます。
(例)大工工事、型枠工事、造作等など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・1級建築施工管理技士
・2級建築施工管理技士(躯体または仕上)
・1級建築士
・2級建築士
・木造建築士
・技能検定 型枠施工 ※2級の場合は、合格後3年以上の実務経験が必要
・技能検定 建築大工 ※2級の場合は、合格後3年以上の実務経験が必要

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・建築学
・都市工学

実務経験のみで申請する場合
大工工事に関する10年以上の実務経験

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・1級建築施工管理技士
・1級建築士
・一般建設業の要件+指導監督的実務経験(4,500万円以上の大工工事の元請工事を2年以上指導監督した実務経験)

 

4.左官工事

①工事の内容
工作物に壁土、モルタル、漆くい、プラスター、繊維等をこて塗り、吹付け、はり付ける工事をいいます。
防水モルタルでの防水工事は「左官工事」「防水工事」どちらでも施工できます。
(例)左官工事、モルタル工事、モルタル防水工事、吹付け工事、とぎ出し工事、洗い出し工事など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・1級建築施工管理技士
・2級建築施工管理技士(仕上)
・技能検定 左官 (2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・土木工学
・建築学

実務経験のみで申請する場合
左官工事に関する10年以上の実務経験

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・1級建築施工管理技士
・一般建設業の要件+指導監督的実務経験(4,500万円以上の左官工事の元請工事を2年以上指導監督した実務経験)

 

5.とび・土木・コンクリート工事

①工事の内容
足場の組立て、機械器具・建設資材等の重量物の運搬配置、鉄骨等の組立て等を行う工事。くい打ち、くい抜き、場所打ぐいを行う工事。土砂等の堀削、盛上げ、締固め等を行う工事。コンクリートにより工作物を築造する工事。その他基礎的ないしは標準的工事工事をいいます。
建築系の防水工事は「防水工事」に該当しますが、トンネル防水工事などの土木系の防水工事は「とび・土木・コンクリート工事」に該当します。
(例)とび工事、足場等仮設工事、くい工事、土工事、コンクリート工事など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・1級建設機械施工技士
・2級建設機械施工技士
・1級土木施工管理技士
・2級土木施工管理技士(土木または薬液注入)
・1級建築施工管理技士
・2級建築施工管理技士(躯体)
・技術士 建設部門・総合技術監理部門(建設)
・技術士 建設部門「鋼構造及びコンクリート」総合技術監理部門(建設「鋼構造及びコンクリート」)
・技術士 農業部門「農業土木」総合技術監理部門(農業「農業土木」)
・技術士 水産部門「水産土木」総合技術監理部門(水産「水産土木」)
・技術士 森林部門「森林土木」総合技術監理部門(森林「森林土木」)
・技能検定 型枠施工 ※2級の場合は、合格後3年以上の実務経験が必要
・技能検定 ウエルポイント施工(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・技能検定 とび・とび工・コンクリート(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・地すべり防止工事士(合格後1年以上の実務経験が必要)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・土木工学
・建築学

実務経験のみで申請する場合
とび・土木・コンクリ―ト工事に関する10年以上の実務経験
※とび・土木・コンクリ―ト工事における実務経験が10年に満たなかったとしても、とび・土木・コンクリ―ト工事における実務経験が8年超あり、かつ、とび・土木・コンクリ―ト工事以外の業種での実務経験を合わせた実務経験が12年以上ある場合には、専任技術者になることができます。

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・1級建設機械施工技士
・1級土木施工管理技士
・1級建築施工管理技士
・技術士 建設部門・総合技術監理部門(建設)
・技術士 建設部門「鋼構造及びコンクリート」総合技術監理部門(建設「鋼構造及びコンクリート」)
・技術士 農業部門「農業土木」総合技術監理部門(農業「農業土木」)
・技術士 水産部門「水産土木」総合技術監理部門(水産「水産土木」)
・技術士 森林部門「森林土木」総合技術監理部門(森林「森林土木」)
・一般建設業の要件+指導監督的実務経験(4,500万円以上のとび・土工・コンクリート工事の元請工事を2年以上指導監督した実務経験)

 

6.石工事

①工事の内容
石材(石材に類似のコンクリートブロックおよび擬石を含む)の加工または積方により工作物を築造、または工作物に石材を取付ける工事工事をいいます。
建築物の内外装として擬石等をはり付ける工事が「石工事」、コンクリートブロックで建築物を建設する工事等は「タイル・れんが・ブロック工事」に該当します。
(例)石積み(張り)工事、コンクリートブロック積み(張り)工事など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・1級土木施工管理技士
・2級土木施工管理技士(土木)
・1級建築施工管理技士
・2級建築施工管理技士(仕上)
・技能検定 ブロック建築 ブロック建築工(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・技能検定 石工 石材施工 石積(2級の場合は、合格後3年以上の実務経験が必要)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・土木工学
・建築学

実務経験のみで申請する場合
石工事工事に関する10年以上の実務経験

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・1級土木施工管理技士
・1級建築施工管理技士
・一般建設業の要件+指導監督的実務経験(4,500万円以上の石工事の元請工事を2年以上指導監督した実務経験)

 

7.屋根工事

①工事の内容
瓦、スレート、金属薄板等により屋根をふく工事などをいいます。
(例)屋根ふき工事、屋根一体型の太陽光パネル設置工事など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・1級建築施工管理技士
・2級建築施工管理技士(仕上)
・1級建築士
・2級建築士
・技能検定 建築板金 選択科目「ダクト板金作業」(2級の場合は、合格後3年以上の実務経験が必要)
・技能検定 板金 選択科目「建築板金作業」 建築板金・板金工 選択科目「鉄筋組立て作業」(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・技能検定 かわらぶき(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・土木工学
・建築学

実務経験のみで申請する場合
屋根工事に関する10年以上の実務経験
※屋根工事における実務経験が10年に満たなかったとしても、屋根工事における実務経験が8年超あり、かつ、屋根工事以外の業種での実務経験を合わせた実務経験が12年以上ある場合には、専任技術者になることができます。

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・1級建築施工管理技士
・1級建築士
・一般建設業の要件+指導監督的実務経験(4,500万円以上の屋根工事の元請工事を2年以上指導監督した実務経験)

 

8.電気工事

①工事の内容
発電設備、変電設備、送配電設備、構内電気設備等を設置する工事をいいます。
(例)発電設備工事、送配電線工事、変電設備工事、照明設備工事など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・1級電気工事施工管理技士
・2級電気工事施工管理技士
・技術士 建築部門 総合技術監理部門(建設)
・技術士 建設部門「鋼構造及びコンクリート」総合技術監理部門(建設「鋼構造及びコンクリート」)
・技術士 電気電子部門・総合技術監理部門(電気電子)
・第1種電気工事士
・第2種電気工事士 ※合格後3年以上の実務経験が必要
・電気主任技術者(第1種~第3種)合格後5年以上の実務経験が必要
・建築設備士(合格後1年以上の実務経験が必要)
・1級計装士(合格後1年以上の実務経験が必要)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・電気工学
・電気通信工学
実務経験のみで申請する場合

電気工事に関する10年以上の実務経験
※電気工事における実務経験が10年に満たなかったとしても、電気工事における実務経験が8年超あり、かつ、電気工事以外の業種での実務経験を合わせた実務経験が12年以上ある場合には、専任技術者になることができます。

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・1級電気工事施工管理技士
・技術士 建築部門 総合技術監理部門(建設)
・技術士 建設部門「鋼構造及びコンクリート」総合技術監理部門(建設「鋼構造及びコンクリート」)
・技術士 電気電子部門 総合技術監理部門(電気電子)

 

9.管工事

①工事の内容
冷暖房、冷凍冷蔵、空気調和、給排水、衛生等のための設備を設置する工事、金属製等の管を使用して水、油、ガス、水蒸気等を送配するための設備を設置する工事をいいます。
公害防止施設を単体で設置する工事については「清掃施設工事」ではなく、それぞれの公害防止施設ごとに、排水処理設備であれば「管工事」、集塵設備であれば「機械器具設置工事」等に該当します。
(例)冷暖房設備工事、給排水給湯設備工事、浄化槽工事、ガス管配管工事、ダクト工事など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・1級管工事施工管理技士
・2級管工事施工管理技士
・技術士 機械部門「液体工学」または「熱工学」 総合技術監理部門(機械「液体工学」または「熱工学」)
・技術士 上下水道部門・総合技術監理部門(上下水道)
・技術士 上下水道部門「上水道および工業用水道」 総合技術監理部門(上下水道「上水道および工業用水道」)
・技術士 衛生工学部門・総合技術監理部門(衛生工学)
・技術士 衛生工学部門「水質管理」 総合技術監理部門(衛生工学「水質管理」)
・技術士 衛生工学部門「廃棄物管理」 総合技術監理部門(衛生工学「廃棄物管理」)
・給水装置工事主任技術者(合格後1年以上の実務経験が必要)
・技能検定 建築板金 選択科目「ダクト板金作業」(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・技能検定 冷凍空気調和機器施工・空気調和設備配管(2級の場合は、合格後3年以上の実務経験が必要)
・技能検定 給排水衛生設備配管(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・技能検定 配管 選択科目「建築配管作業」配管工(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・建築設備士(合格後1年以上の実務経験が必要)
・1級計装士(合格後1年以上の実務経験が必要)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・土木工学
・建築学
・機械工学
・都市工学
・衛生工学
実務経験のみで申請する場合
管工事に関する10年以上の実務経験

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・2級管工事施工管理技士
・給水装置工事主任技術者(合格後1年以上の実務経験が必要)
・技能検定 建築板金 選択科目「ダクト板金作業」(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・技能検定 冷凍空気調和機器施工・空気調和設備配管(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・技能検定 給排水衛生設備配管(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・技能検定 配管 選択科目「建築配管作業」配管工(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・建築設備士(合格後1年以上の実務経験が必要)
・1級計装士(合格後1年以上の実務経験が必要)

 

10.タイル・れんが・ブロック工事

①工事の内容
れんが・コンクリートブロック等により工作物を築造する工事、工作物にれんが、コンクリートブロックタイル等を取付け、はり付ける工事をいいます。
建築物の内外装として擬石等をはり付ける工事などは「石工事」、コンクリートブロックにより建築物を建設する工事などは「タイル・れんが・ブロック工事」に該当します。
(例)コンクリートブロック積み(張り)工事、レンガ積み(張り)工事、タイル張り工事、築炉工事、サイディング工事など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・1級建築施工管理技士
・2級建築施工管理技士(躯体または仕上)
・1級建築士
・2級建築士
・技能検定 タイル張り タイル張り工(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・技能検定 築炉・築炉工(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・技能検定 ブロック建築 ブロック建築工(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・土木工学
・建築学

実務経験のみで申請する場合
タイル・れんが・ブロック工事に関する10年以上の実務経験

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・1級建築施工管理技士
・1級建築士
・一般建設業の要件+指導監督的実務経験(4,500万円以上のタイル・れんが・ブロック工事の元請工事を2年以上指導監督した実務経験)

 

11.鋼構造物工事

①工事の内容
形鋼、鋼板等の鋼材の加工や組立てにより工作物を築造する工事をいいます。
鉄骨の製作、加工から組立てまでを一貫して請け負う工事は「鋼構造物工事」、すでに加工されている鉄骨を組立てることのみを請け負う工事は「とび・土木・コンクリート工事」に該当します。
(例)鉄骨工事、橋梁工事、鉄塔工事、石油ガス等の貯蔵用タンク設置工事、屋外広告工事、閘門水門等の門扉設置工事など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・1級土木施工管理技士
・2級土木施工管理技士
・1級建築施工管理技士
・2級建築施工管理技士(躯体)
・1級建築士
・技術士 建設部門「鋼構造及びコンクリート」 総合技術監理部門(建設「鋼構造及びコンクリート」)
・技能検定 鉄工 選択科目「製缶作業」または「構造物鉄工作業」(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・土木工学
・建築学
・機械工学
実務経験のみで申請する場合
鋼構造物工事に関する10年以上の実務経験

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・1級土木施工管理技士
・1級建築施工管理技士
・1級建築士
・技術士 建設部門「鋼構造及びコンクリート」 総合技術監理部門(建設「鋼構造及びコンクリート」)

 

12.鉄筋工事

①工事の内容
棒鋼等の鋼材を加工し、接合し、組立てる工事をいいます。
(例)鉄筋加工組立て工事(鉄筋の配筋と組立てを行う工事)、鉄筋継手工事(配筋された鉄筋を接合する工事)など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・1級建築施工管理技士
・2級建築施工管理技士(躯体)
・技能検定 鉄筋組立て・鉄筋施工 選択科目「鉄筋施工図作成作業」および「鉄筋組立て作業」(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・土木工学
・建築学
・機械工学

実務経験のみで申請する場合
鉄筋工事に関する10年以上の実務経験

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・1級建築施工管理技士
・一般建設業の要件+指導監督的実務経験(4,500万円以上の鉄筋工事の元請工事を2年以上指導監督した実務経験)

 

13.舗装工事

①工事の内容
道路等の地盤面をアスファルト、コンクリート、砂、砂利、砕石等により舗装する工事をいいます。
(例)アスファルト舗装工事、コンクリート舗装工事、ブロック舗装工事、路盤築造工事など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・1級建築施工管理技士
・2級建築施工管理技士(第1種~第6種)
・1級土木施工管理技士
・2級土木施工管理技士(土木)
・技術士 建設部門 総合技術監理部門(建設)
・技術士 建設部門「鋼構造及びコンクリート」 総合技術監理部門(建設「鋼構造及びコンクリート」)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・土木工学(農業土木、鉱山土木、森林土木、砂防、治山、緑地、造園に関する学科を含む)
・都市工学
・衛生工学
・交通工学

実務経験のみで申請する場合
舗装工事に関する10年以上の実務経験

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・1級建築施工管理技士
・1級土木施工管理技士
・技術士 建設部門・総合技術監理部門(建設)
・技術士 建設部門「鋼構造及びコンクリート」 総合技術監理部門(建設「鋼構造及びコンクリート」)

 

14.しゅんせつ工事
①工事の内容
河川、港湾等の水底をしゅんせつする工事をいいます。
(例)しゅんせつ工事

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・1級土木施工管理技士
・2級土木施工管理技士(土木)
・技術士 建設部門・総合技術監理部門(建設)
・技術士 建設部門「鋼構造及びコンクリート」 総合技術監理部門(建設「鋼構造及びコンクリート」)
・技術士 水産部門「水産土木」 総合技術監理部門(水産「水産土木」)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・土木工学
・機械工学

実務経験のみで申請する場合
しゅんせつ工事に関する10年以上の実務経験
※しゅんせつ工事における実務経験が10年に満たなかったとしても、しゅんせつ工事における実務経験が8年超あり、かつ、しゅんせつ工事以外の業種での実務経験を合わせた実務経験が12年以上ある場合には、専任技術者になることができます。

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・1級土木施工管理技士
・技術士 建設部門・総合技術監理部門(建設)
・技術士 建設部門「鋼構造及びコンクリート」 総合技術監理部門(建設「鋼構造及びコンクリート」)
・技術士 水産部門「水産土木」・総合技術監理部門(水産「水産土木」)
・一般建設業の要件+指導監督的実務経験(4,500万円以上のしゅんせつ工事の元請工事を2年以上指導監督した実務経験)

 

15.板金工事

①工事の内容
金属薄板等を加工して工作物に取付ける工事、工作物に金属製等の付属物を取付ける工事をいいます。
(例)板金加工取付け工事、建築板金工事、建築物の内外装として板金を張り付ける工事など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・1級建築施工管理技士
・2級建築施工管理技士(仕上)
・技能検定 建築板金 選択科目「ダクト板金作業」(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・技能検定 工場板金(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・技能検定 板金 選択科目「建築板金作業」 建築板金 板金工 選択科目「建築板金作業」(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・技能検定 板金 板金工 打出し板金(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・建築学
・機械工学

実務経験のみで申請する場合
板金工事に関する10年以上の実務経験

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・1級建築施工管理技士
・一般建設業の要件+指導監督的実務経験(4,500万円以上の板金工事の元請工事を2年以上指導監督した実務経験)

 

16.ガラス工事

①工事の内容
工作物にガラスを加工して取付ける工事をいいます。
(例)ガラス加工取付け工事、ガラスフィルム工事など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・1級建築施工管理技士
・2級建築施工管理技士(仕上)
・技能検定 ガラス施工(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・建築学
・都市工学

実務経験のみで申請する場合
ガラス工事に関する10年以上の実務経験
※ガラス工事における実務経験が10年に満たなかったとしても、ガラス工事における実務経験が8年超あり、かつ、ガラス工事以外の業種での実務経験を合わせた実務経験が12年以上ある場合には、専任技術者になることができます。

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・1級建築施工管理技士
・一般建設業の要件+指導監督的実務経験(4,500万円以上のガラス工事の元請工事を2年以上指導監督した実務経験)

17.塗装工事

①工事の内容
塗料、塗材等を工作物に吹付け、塗付け、はり付ける工事をいいます。
(例)塗装工事、溶射工事、ライニング工事、路面標示工事など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・1級土木施工管理技士
・2級土木施工管理技士(鋼構造物塗装)
・1級建築施工管理技士
・2級建築施工管理技士(仕上)
・技能検定 路面標示施工(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・技能検定 塗装 木工塗装 木工塗装工(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・技能検定 建築塗装 建築塗装工(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・技能検定 金属塗装 金属塗装工(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・技能検定 噴霧塗装(2級の場合は、合格後3年以上の実務経験が必要)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・土木工学
・建築学

実務経験のみで申請する場合
塗装工事に関する10年以上の実務経験

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・1級土木施工管理技士
・1級建築施工管理技士
・一般建設業の要件+指導監督的実務経験(4,500万円以上の塗装工事の元請工事を2年以上指導監督した実務経験)

18.防水工事

①工事の内容
アスファルト、モルタル、シーリング材等によって防水を行う工事をいいます。
(例)アスファルト防水工事、モルタル防水工事、シーリング工事など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・1級建築施工管理技士
・2級建築施工管理技士(仕上)
・技能検定 防水施工(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・土木工学
・建築学

実務経験のみで申請する場合
防水工事に関する10年以上の実務経験
※防水工事における実務経験が10年に満たなかったとしても、防水工事における実務経験が8年超あり、かつ、防水工事以外の業種での実務経験を合わせた実務経験が12年以上ある場合には、専任技術者になることができます。

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・1級建築施工管理技士
・一般建設業の要件+指導監督的実務経験(4,500万円以上の防水工事の元請工事を2年以上指導監督した実務経験)

 

19.内装仕上工事

①工事の内容
木材、石膏ボード、吸音板、壁紙、たたみ、ビニール床タイル、カーペット、ふすま等を用いて建築物の内装仕上げを行う工事をいいます。
(例)インテリア工事、天井仕上工事、壁張り工事、内装間仕切り工事、床仕上工事、家具工事、防音工事など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・1級建築施工管理技士
・2級建築施工管理技士(仕上)
・1級建築士
・2級建築士
・技能検定 畳製作 畳工(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・技能検定 内装仕上施工 カーテン施工 天井仕上施工 床仕上施工 表装 表具 表具工(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・建築学
・都市工学

実務経験のみで申請する場合
内装仕上工事に関する10年以上の実務経験
※内装仕上工事における実務経験が10年に満たなかったとしても、内装仕上工事における実務経験が8年超あり、かつ、内装仕上工事以外の業種での実務経験を合わせた実務経験が12年以上ある場合には、専任技術者になることができます。

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・2級建築施工管理技士(仕上)
・2級建築士
・技能検定 畳製作 畳工(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・技能検定 内装仕上施工 カーテン施工 天井仕上施工 床仕上施工 表装 表具 表具工(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・一般建設業の要件+指導監督的実務経験(4,500万円以上の内装仕上工事の元請工事を2年以上指導監督した実務経験)

 

20.機械器具設置工事

①工事の内容
機械器具の組立て等により工作物を建設する工事、工作物に機械器具を取付ける工事をいいます。
建築物の中に設置される通常の空調機器の設置工事は「管工事」に該当しますが、トンネル、地下道等の給排気用に設置される機械機器に関する工事は「機械機器設置工事」に該当します。
「機械器具設置工事」は広くすべての機械器具類の設置に関する工事が含まれるため、機械器具の種類によって電気工事、管工事、電気通信工事、消防施設工事等と重複するものもあります。これらについては、原則として電気工事等それぞれの専門の工事に区分するものとして、これらいずれにも該当しない機械器具の設置が「機械器具設置工事」に該当するとされています。
(例)プラント設備工事、運搬機器設置工事、内燃料発電設備工事、排水機器設置工事、遊技施設設置工事、サイロ設置工事、立体駐車設備工事など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・技術士 機械部門 総合技術監理部門(機械)
・技術士 機械部門「液体工学」または「熱工学」総合技術監理部門(機械「液体工学」または「熱工学」)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・建築学
・機械工学
・電気工学

実務経験のみで申請する場合
機械器具設置工事に関する10年以上の実務経験

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・技術士 機械部門・総合技術監理部門(機械)
・技術士 機械部門「液体工学」または「熱工学」 総合技術監理部門(機械「液体工学」または「熱工学」)
・一般建設業の要件+指導監督的実務経験(4,500万円以上の機械器具設置工事の元請工事を2年以上指導監督した実務経験)

 

21.熱絶縁工事

①工事の内容
工作物または工作物の設備を熱絶縁する工事をいいます。
(例)冷暖房設備工事、冷凍冷蔵設備工事、動力設備または燃料工業、化学工業等の設備の熱絶縁工事、ウレタン吹付け断熱工事など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・1級建築施工管理技士
・2級建築施工管理技士(仕上)
・技能検定 熱絶縁施工(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・土木工学
・建築学
・機械工学

実務経験のみで申請する場合
熱絶縁工事に関する10年以上の実務経験
※熱絶縁工事における実務経験が10年に満たなかったとしても、熱絶縁工事における実務経験が8年超あり、かつ、熱絶縁工事以外の業種での実務経験を合わせた実務経験が12年以上ある場合には、専任技術者になることができます。

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・1級建築施工管理技士
・一般建設業の要件+指導監督的実務経験(4,500万円以上の熱絶縁工事の元請工事を2年以上指導監督した実務経験)

 

22.電気通信工事

①工事の内容
有線電気通信設備、無線電気通信設備、放送機械設備、データ通信設備等の電気通信設備を設置する工事をいいます。
(例)電気通信線路設備工事、電気通信機械設置工事、放送機械設置工事、空中線設備工事、データ通信設備工事、情報制御設備工事(コンピューター等の情報処理設備の設置工事を含む)など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・技術士 電気電子部門 総合技術監理部門(電気電子)
・電気通信主任技術者(合格後5年以上の実務経験が必要)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・電気工学
・電気通信工学

実務経験のみで申請する場合
電気通信工事に関する10年以上の実務経験

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・技術士 電気電子部門 総合技術監理部門(電気電子)
・一般建設業の要件+指導監督的実務経験(4,500万円以上の電気通信工事の元請工事を2年以上指導監督した実務経験)

 

23.造園工事

①工事の内容
整地、樹木の植栽、景石のすえ付け等により庭園、公園、緑地等の苑地を築造し、道路、建築物の屋上等を緑化し、植生を復元する工事をいいます。
(例)植栽工事(植生を復元する建設工事を含む)、景石工事、公園設備工事、広場工事、水景工事など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・1級造園施工管理技士
・2級造園施工管理技士
・技術士 建設部門・総合技術監理部門(建設)
・技術士 建設部門「鋼構造及びコンクリート」 総合技術監理部門(建設「鋼構造及びコンクリート」)
・技術士 森林部門「林業」 総合技術監理部門(森林「林業」)
・技術士 森林部門「森林土木」 総合技術監理部門(森林「森林土木」)
・技能検定 造園(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・土木工学
・建築学
・都市工学
・林学
実務経験のみで申請する場合
造園工事に関する10年以上の実務経験

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・1級造園施工管理技士
・技術士 建設部門・総合技術監理部門(建設)
・技術士 建設部門「鋼構造及びコンクリート」 総合技術監理部門(建設「鋼構造及びコンクリート」)
・技術士 森林部門「林業」 総合技術監理部門(森林「林業」)
・技術士 森林部門「森林土木」 総合技術監理部門(森林「森林土木」)
・一般建設業の要件+指導監督的実務経験(4,500万円以上の造園工事の元請工事を2年以上指導監督した実務経験)

 

24.さく井工事

①工事の内容
さく井機械等を用いてさく孔、さく井を行う工事、これらの工事に伴う揚水設備設置等を行う工事をいいます。
(例)さく井工事、観測井工事、温泉掘削工事、井戸築造工事、石油掘削工事、天然ガス掘削工事など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・技術士 上下水道部門「上水道および工業用水道」 総合技術監理部門(上下水道「上水道および工業用水道」)
・技能検定 さく井(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・地すべり防止工事士(合格後1年以上の実務経験が必要)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・土木工学
・鉱山学
・機械工学
・衛生工学

実務経験のみで申請する場合
さく井工事に関する10年以上の実務経験

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・技術士 上下水道部門「上水道および工業用水道」 総合技術監理部門(上下水道「上水道および工業用水道」)
・一般建設業の要件+指導監督的実務経験(4,500万円以上のさく井工事の元請工事を2年以上指導監督した実務経験)

 

25.建具工事

①工事の内容
工作物に木製または金属製の建具等を取付ける工事をいいます。
(例)金属製建具取付け工事、サッシ取付け工事、金属製カーテンウォール取付け工事、シャッター取付け工事、自動ドア取付け工事など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・1級建築施工管理技士
・2級建築施工管理技士(仕上)
・技能検定 建具製作 木工 選択科目「建具製作作成」 カーテンウォール施工 サッシ施工(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・土木工学
・鉱山学
・機械工学
・衛生工学

実務経験のみで申請する場合
建具工事に関する10年以上の実務経験

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・1級建築施工管理技士
・一般建設業の要件+指導監督的実務経験(4,500万円以上の建具工事の元請工事を2年以上指導監督した実務経験)

 

26.水道施設工事

①工事の内容
上水道、工業用水道等のための取水、浄水、配水等の施設を築造する工事、公共下水道もしくは流域下水道の処理設備を設置する工事をいいます。
(例)取水施設工事、浄水施設工事、配水施設工事、下水処理設備工事など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・1級土木施工管理技士
・2級土木施工管理技士(土木)
・技術士 上下水道部門・総合技術監理部門(上下水道)
・技術士 上下水道部門「上水道および工業用水道」 総合技術監理部門(上下水道「上水道および工業用水道」)
・技術士 衛生工学部門「水質管理」 総合技術監理部門(衛生工学「水質管理」)
・技術士 衛生工学部門「廃棄物管理」 総合技術監理部門(衛生工学「廃棄物管理」)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・土木工学
・建築学
・機械工学
・都市工学
・衛生工学

実務経験のみで申請する場合
水道施設工事に関する10年以上の実務経験
※水道施設工事における実務経験が10年に満たなかったとしても、、水道施設工事における実務経験が8年超あり、かつ、水道施設工事以外の業種での実務経験を合わせた実務経験が12年以上ある場合には、専任技術者になることができます。

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・1級土木施工管理技士
・技術士 上下水道部門・総合技術監理部門(上下水道)
・技術士 上下水道部門「上水道および工業用水道」 総合技術監理部門(上下水道「上水道および工業用水道」)
・技術士 衛生工学部門「水質管理」 総合技術監理部門(衛生工学「水質管理」)
・技術士 衛生工学部門「廃棄物管理」 総合技術監理部門(衛生工学「廃棄物管理」)
・一般建設業の要件+指導監督的実務経験(4,500万円以上の水道施設工事の元請工事を2年以上指導監督した実務経験)

 

27.消防施設工事

①工事の内容
火災警報設備、消火設備、避難設備もしくは消火活動に必要な設備を設置する工事、または、それらを工作物に取付ける工事をいいます。
(例)屋内消火栓設置工事、スプリンクラー設置工事、消火設備工事、屋外消火栓設置工事、火災報知設備工事、漏電火災警報器設置工事、非常警報設備工事など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・甲種消防設備士
・乙種消防設備士

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・建築学
・機械工学
・電気工学

実務経験のみで申請する場合
消防施設工事に関する10年以上の実務経験

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・一般建設業における水道施設工事の専任技術者になるための要件を満たし、かつ、4,500万円以上の水道施設工事の元請工事を2年以上指導監督した実務経験

 

28.清掃施設工事

①工事の内容
し尿処理施設またはごみ処理施設を設置する工事をいいます。
(例)ごみ処理施設工事、し尿処理施設工事など

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・技術士 衛生工学部門「廃棄物管理」総合技術監理部門(衛生工学「廃棄物管理」)

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・土木工学
・建築学
・機械工学
・都市工学
・衛生工学

実務経験のみで申請する場合
清掃施設工事に関する10年以上の実務経験

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・技術士 衛生工学部門「廃棄物管理」 総合技術監理部門(衛生工学「廃棄物管理」)
・一般建設業の要件+指導監督的実務経験(4,500万円以上の清掃施設工事の元請工事を2年以上指導監督した実務経験)

 

29.解体工事

①工事の内容
工作物の解体を行う工事をいいます。
とび・土工・コンクリート工事に該当していましたが、平成28年6月1日の建設業法の改正法により解体工事が新設されました。

②一般建設業の専任技術者に必要な要件
資格で申請する場合
・1級土木施工管理技士
・2級土木施工管理技士(土木)
・1級建築施工管理技士
・2級建築施工管理技士(建築または躯体)
・技術士 建設部門・総合技術監理部門(建設)
・技能検定 とび(2級の場合は合格後3年以上の実務経験が必要)
・解体工事施工技士

学歴+実務経験で申請する場合
大学または高専の指定学科を卒業+卒業後3年以上の実務経験
高等学校の指定学科を卒業+卒業後5年以上の実務経験
※指定学科
・土木工学
・建築学

実務経験のみで申請する場合
解体工事に関する10年以上の実務経験
※解体工事における実務経験が10年に満たなかったとしても、解体工事における実務経験が8年超あり、かつ、土木一式工事、建築一式工事、とび・土木・コンクリート工事(解体工事を除く)のいずれかにおける実務経験を合わせた実務経験が12年以上ある場合には、専任技術者になることができます。

③特定建設業の専任技術者に必要な要件
・1級土木施工管理技士
・1級建築施工管理技士
・技術士 建設部門・総合技術監理部門(建設)
・一般建設業の要件+指導監督的実務経験(4,500万円以上の解体工事の元請工事を2年以上指導監督した実務経験)