~お味噌汁は身体にいいってほんと?~(2022年11月号)

=サクっと一息=
 ~これが解けたらあなたは天才?~

—問題—
サプリの森に4つの宝くじ売り場がありました。
タヌキの宝くじ、イタチの宝くじ、キツネの宝くじ、
モグラの宝くじ
一つだけハズレしか売ってない宝くじ売り場は?
                 (「脳内エステ IQサプリ」より抜粋)                         
                              ※答えは一番最後にあります                                                            

=スッキリ一息=
 みなさんは、毎日味噌汁を飲んでいますか?

 ウイルスなどの異物から身体を守り、正常な状態に保つ機能「免疫力」が低下すると、
病気にかかりやすくなるだけでなく、病気が悪化するリスクを高めてしま
うため、
常に免疫力アップを心がける必要があります。

 腸内環境の改善は免疫力アップの重要なポイントであり、発酵食品の味噌を使った味噌汁は、
免疫力アップが期待できる嬉しい食べ物なんです。

 そこで今回は、味噌汁が免疫力アップにいい理由や味噌の選び方などをご説明します。

味噌汁が免疫力アップにいい理由

 免疫機能を担う免疫細胞は、約70%が腸内に存在しているため、腸内環境が乱れていると免疫力も低下してしまいます。
つまり、免疫細胞の働きを良くして免疫力を高めるためには、腸内環境を整えることが重要なポイントとなるのです。

 発酵食品の味噌には、体に良い影響をもたらす有用菌(いわゆる善玉菌)のエサとなって有用菌を増やし、腸の働きを活発にする成分が豊富に含まれています。さらに、味噌汁に使用する野菜やきのこ類、海藻などの具材は、免疫細胞の強化に大切なビタミン類やミネラル、さらに、整腸作用がある食物繊維などが豊富に含まれています。

★味噌の原料・成分と免疫力アップの関係

 味噌には免疫力アップに役立つ原料や成分が豊富に含まれています。
それぞれの原料や成分の効果をご紹介します。

大豆-
 味噌の主原料である大豆には、細胞の主成分となり、免疫細胞を活性化する働きがある良質なたんぱく質「大豆たんぱく質」が豊富に含まれています。
 その他、腸のぜん動運動を活発にして消化を良くし、腸内環境を整える不溶性食物繊維、細胞分裂や新陳代謝を促して免疫細胞を活発化させる亜鉛、細胞の酸化を防ぐ大豆イソフラボンなども含まれています。

麹菌-
 麹を作るためのカビの一種。タンパク質をアミノ酸に分解するプロテアーゼなどの多くの酵素を生成し、消化や吸収が効率良くできるようにサポートします
。さらに、酵素によって生み出されたオリゴ糖がエサとなり、腸内の有用菌が活性化されます。

酵母菌-

 糖をアルコールと炭酸ガスに分解する菌のこと。体内で分解されずに腸内の免疫機能を整えるBグリカン(不溶性食物繊維の一種)が含まれています。腸内の働きが活性化されて免疫力アップにつながります。

 
-乳酸菌-
 糖類を分解して乳酸を生成する細菌の総称で、ビフィズス菌、ガセリ菌など、実に多くの種類があります。
乳酸菌は有用菌の代表的な存在で、体に悪影響を及ぼす菌(いわゆる善玉菌)の増殖を抑えて腸内細菌のバランスを保ち、
免疫力アップ
につながります。

★免疫力アップのための味噌の選び方
 免疫力アップを考えるなら味噌の選び方も大切です。白味噌や赤味噌、黒味噌などさまざまな種類の味噌がありますが、免疫力アップにおすすめなのは、赤味噌や黒味噌などの色が濃い味噌です。
 味噌は、麹によって発酵する際に、原料の大豆などのアミノ酸と糖が反応して「メイラード反応」が起こり、色が褐色に変化します。
この反応は高温で長時間熟成されるほど強く、濃い色の味噌になるのです。
 メイラード反応が起こると、味噌の抗酸化作用が高まり、腸内の有用菌を増やすメラノイジンという成分が増加します。つまり、長期熟成された赤味噌や黒味噌などでは強いメイラード反応が起こっており、身体に良い物質が多く含まれているため、より免疫力アップに期待できるのです。

 味噌汁は、味噌と一緒に、栄養豊富な野菜やきのこ類、海藻類なども摂取できる、バランスが良いメニューです。
免疫力アップにおすすめの、定番具材の成分や効果についてはまた後の記事でご紹介していきたいと思います。

クイズの答え👉=
タヌキの宝くじ
「たからくじ」からタヌキ、すなわち「た」を抜くと「空くじ」です。