~旬で納得のお供の野菜~(2020年7月号)

 外出自粛要請が解除され、段階的に日常生活を取り戻しつつありますが、新しい生活様式の実践が重要となっている現在、外食を避け、ご自宅でお酒を飲む機会が増えている方も多いでしょう。
お酒のおつまみと言えば「枝豆」。いまや冷凍技術のおかげで一年中食べられるようになりましたが、旬の味にはかないません。今回は優れた健康食材とも言える枝豆についてです。  

◆「野菜」と「豆」のいいところ取り

  枝豆は「野菜」→完熟して大豆「豆類」となります。タンパク質を豊富に含むだけではなく、ビタミンを多く含み(大豆へ成長すると大半が失われます)、大豆と野菜の両方の良さを合わせ持っているのが枝豆です。栄養面でも「おいしい」というわけです。

◆ お酒との相性

  枝豆には主にこれらの栄養素が含まれています。
 美味しさのみならずお酒のお供に選ばれているのも納得です。
 ・良質のタンパク質 → 肝臓がアルコールを分解するのに必要
 ・メチオニン、ビタミンB1・C → アルコール分解を手助け
 ・サポニン → 肝機能の負担を軽減
 ・ビタミンC → 二日酔いの原因であるアセトアルデヒドという毒の分解を促進する
 ・カリウム → むくみの原因となるナトリウムの排出を助ける

◆ 筋トレにも心強い見方

 枝豆を食べれば、筋肉を作るためのタンパク質が補えますし、脂肪や糖の代謝のために必要となるビタミン、脂肪燃焼を促すオルチン、エネルギーの代謝・疲労回復に役立つビタミンB1も摂取出来ます。

◆ 美味しい枝豆を見分けるポイント

 ・枝付きのもの ※さやを枝から外す途端に味が落ちます
 ・さやが鮮やかなエメラルドグリーン=成長しすぎておらず、うま味や甘みがベストな状態
 ・さやと茎の境目は茶色に変色していないものを
 ・さやにハリがあり、ふっくらし、密集しているもの=丸い豆が均等に入って中身が詰まっているもの
 ・豆と豆の間の「くびれ」がきちんと残っているか
 ・枝の節と節の感覚が狭いもの
 収穫後時間が経てば豆の糖分が失われ、風味が落ちてしまいます。
 美味しく食べるには、生の状態の時間を短くすることです。
 可能な限りすぐに茹でるようにしましょう。

  ビールもより一層美味しい季節となりました。
 筋トレして(6月号参照)「心から食べたいもの」を食べて(5月号参照)、
 ストレス解消し、ウイルスも暑い夏も乗り切りましょう!