~iDeCo+(イデコプラス)について(従業員のiDeCoに上乗せして、事業主も拠出できます!)~(2018年11月号)

今月号では、従業員の個人型確定拠出年金「愛称:iDeCo(イデコ)」
の掛金に、会社が追加して拠出できる「iDeCo+(イデコプラス)」
(正式名:中小事業主掛金納付制度)についてご紹介していきます。
1. そもそもiDeCoとは?
 iDeCoは、国が創設した個人型年金制度です。例えば、毎月決まった金額(5,000円から)を60歳まで
 積み立てて、節税しながら老後に備える公的制度となっています。
 従来、このiDeCoの掛金は、従業員である加入者本人により拠出するのが基本的な取扱いとなっていましたが
 平成30年5月より、従業員の加入者掛金に対して一定の要件を満たす中小事業者が中小事業主掛金を
 上乗せ(追加)して拠出することができるようになりました。
2. 導入メリット
 <中小事業主>
 ・事業主が拠出した掛金は、全額損金に算入されます!
 また、従業員の老後を豊かにでき、福利厚生の一面も担っています。
<従業員>
 ①積立時・・・掛金は全額所得控除の対象となり、所得税・住民税が軽減されます!
 ②運用時・・・運用期間中に発生する利益には課税されません!
 ③給付金受取時
  ・年金(分割受取)の場合→公的年金等控除の対象となります。
  ・一時金(一括受取)の場合→退職所得控除の対象となります。
3. 制度概要
 ①事業主要件・・・従業員100人以下であり、企業型確定拠出年金、確定給付企業年金及び厚生年
          金基金を実施していない事業主。
 ②拠出対象者・・・iDeCoに加入している従業員のうち、事業主掛金を拠出されることに同意した
          加入者。
 ③掛金設定・・・・加入者掛金と事業主掛金の合計額は、月額5,000円以上23,000円以下の範囲
          加入者と事業主がそれぞれ1,000円単位で決定できます。(加入者掛金を0円と
          することはできません)
 ④納付方法・・・・加入者掛金と事業主掛金を事業主が取りまとめて納付します。
 ⑤労使合意・・・・事業主掛金を拠出する場合に、労働組合若しくは労働者の過半数を代表する者
             の同意が必要です。
 税制面、福利厚生面でも大変有効な制度となっています。
 是非、この機会に導入をご検討されてみてはいかがでしょうか?

 

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